Yonezawa Satomi 米澤さとみ

ふたつの世界

バラを見続けていた。どの瞬間が一番美しいのだろうと、考えていた。

制作中にバラは何十本と枯れてしまったけれど、美しさを見つけることは出来た。

バラは咲き始めと、枯れる一歩手前が一番美しい。

死と生が美しいということ。バラを女性に例えるということ。やはり、とても官能的で、冷ややかな自画像なのかもしれない。

幻の花、なのだろう。システムに飲み込まれそうで恐がっている。22歳の私が表現したかった、その時に現れて消えていった幻の花が咲き続ける。

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© 2024 Yonezawa Satomi 米澤さとみ

テーマの著者 Anders Norén